ファッションブランドが立ち上げた異色のワイナリー
代表銘柄は世界の首脳も魅了
シャトージュンは、1979年にファッション「JUN」が立ち上げた異色のワイナリー。規模こそ小さいものの、ブドウの収穫から醸造まで、その丁寧なワイン造りに定評があります。
同ワイナリーでは、オフシーズンから翌年の収穫について自社および契約農家の栽培管理者と話し合いを重ね、収穫のタイミングも栽培者の経験やブドウの成分・分析結果といった要素を踏まえて決定するなど徹底管理。
厳選されたブドウは完熟した健全果のみを使用し、低温発酵からシュールリー(※1)、コールドマセレーション(※2)といった品種それぞれに最適な醸造方法を採用しています。
そんなワイン造りを行うシャトージュンの代表銘柄が白ワイン「甲州」。すっきりとした味わいで和食にも合うと評価の高い同銘柄は、2018年に「G20大阪サミット」の首脳夕食会で振る舞われただけでなく、JAL(日本航空)国際線の機内用ワインとして採用されたことも。まさに世界標準の美味しさを持ったワインです。
また、シャトージュンはワイナリーとしても高い評価を獲得。優良ワイナリーを毎年表彰し発信する取り組み「日本ワイナリーアワード」で2021年、シャトージュンは4つ星を受賞。全般的に良質で安定感があり、銘柄やヴィンテージによっては傑出したワインを生み出すワイナリーとして評価されました。
※1:発酵終了後にワインをオリの上に貯蔵し、酵母の自己消化による旨味や風味などを付与させる醸造テクニック
※2:原料のブドウを除梗破砕してから、発酵開始前にタンク内で数日間低温浸漬し、その後発酵を行うことで風味成分の抽出を促進させる醸造方法。日本では低温醸し法と呼ばれる。